Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(七)平次女難
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 152.696 caratteri · 310 schermate
「あッ、お品さん、――お町もかい」
平次も呆気にとられました。せっかくお楽の口から兇賊の住所を聞出そうとしている矢先に、こんなのに飛込まれては、全くやり切れません。
「お町もか――はひどいでしょう。親分、そのもかが気に入らないよ」
お町は自分の家のように入って来ました。
「弱ったなア」
「弱ったのはお静さんよ。あんな可愛らしいお神さんは江戸中探したって二人とあるものか、お前さんには過ぎものだ。そんな雌猫の化けたような脂ぎった女なんかと見換えちゃ罰が当るよ」、
「お町、口が過ぎるぞ」
「お神酒は過ぎてるが、口なんか過ぎるものか」
お町はちょっとも引きそうにありません、――それどころか、長火鉢の向うへ、女だてらに大胡坐をかくと、お楽の手から猪口をむしり取ります。
「さア、親分注いでおくれ。何をキョトキョトしているのさ、これでもこの雌猫よりはましだよ。お静さんに親分を取られた時は器用にあきらめたが、親分を外の女に取られるような事があっちゃ、両国の水茶屋の名折れだよ」
平次は苦笑いして立上がりました。後ろにはお品。
「親分、お静さんはお里へ帰ったそうですねえ」
「どこから聞いたんだ、お品さん」