Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十五)茶碗割り
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.804 caratteri · 225 schermate
主人の総右衛門は五十七八の典型的な大旦那で、髪の霜ほど世を経た、なんとなく抜け目のないうちにも、人を外らさぬ愛嬌と、自然に備わる品位のある中老人です。
「これはこれは銭形の親分、とんだお騒がせをいたします。――大泥棒を縛って、御上の御手伝いをして、その泥棒に祟られたとあっちゃ、私も人様へ顔が合わされません。なにぶんよろしくお願い申します」
こういった態度で平次と八五郎に接してくれました。
成瀬屋の構えは、噂に聴いたよりも宏大で、近頃は庭に張り繞らした鳴子や罠は取払いましたが、戸締りの厳重さと、奉公人の腕っ節の強さは、留吉が伝馬町の大牢と形容したのが、全く適切すぎて滑稽なくらいでした。
番頭の伝六が殺されていたのは、店の次の間、大銭箱の前で、昼は恐ろしく薄暗いところですが、奥と店とお勝手との要衝で、支配人が頑張るには、いちばん都合の良い場所です。
通路は三方にある外に、この部屋から梯子で店二階へ登れるようになり、二階の手摺から見下ろす形になります。もっとも二階といっても物置同様で、誰も寝起きはしておりません。二三年前までは、奉公人の寝部屋だったのですが、伝六は夜半に便所に起きる奉公人達をうるさがって、裏の離室に引っ越させ、その代り日用の雑器を詰め込ませておいたのです。