Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十五)茶碗割り
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.804 caratteri · 225 schermate
六
六
「親分、判った」
息せき切って飛んで来たガラッ八。
「どこだ」
「眼と鼻のあいだ――海賊橋の側に綺麗にとぐろを巻いているところへ、野郎がシケ込みましたよ。下っ引が三人で見張っているから逃しっこはねエ」
「油断は出来ない、行こう」
「合点」
ガラッ八を案内に、銭形平次も飛びました。海賊橋の橋詰の気取ったしもたや――。
「御用」
「神妙にせいッ」
飛び込んで捕ったのは、湯女のお浪と、その父親らしい老人と、それに、守随彦太郎の手代辰次の三人だったのです。
昨日からまる一日、秤座の人間の動きを見張っていた八五郎のガラッ八は、そっと抜け出した辰次を跟けてこの巣を突きとめ、下っ引三人に見張らせて平次に急を告げたのです。
事件は一挙にして片付きました。縛られた老人は、かつて守随彦太郎とその管轄区を争ったばかりに、かえって自分の地位を喪った京の秤座神善四郎の成れの果てで、湯女のお浪はその娘、守随の手代辰次はお浪の隠れた夫、三人心を併せて、西日本三十三ヶ国の秤座の権利を失った怨みをはらすため、家康公の御朱印を盗んで、守随彦太郎に一と泡吹かせようとしたのです。
首尾よく御朱印は盗みましたが、事情を知っている若旦那兵太郎の口を塞ぐために、辰次に殺させたことから足がつき、「盗まれた御朱印が偽物」