Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十五)茶碗割り
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.804 caratteri · 225 schermate
「どうせそんなことでしょう。ほかに人の怨みを買う覚えはないと若旦那は言うんです」
「それで、どうしようというのだ」
「まさか銭形の親分を頼むわけにも行かないから、あっしにあと四日見張ってくれというんで、どうでしょう、親分」
八五郎は長い顎を撫でたりするのでした。
「行くがいい。何か面白いことがあるかも知れない。お前の話を聴いただけでも、腑に落ちないことばかりだ」
「それじゃ、親分」
「待ちな――桜湯のお浪とかいうのを念入りに洗ってみるがいい」
「ヘエ」
八五郎は平次の激励に気をよくして通四丁目へ飛んで行きました。
それから五日――。
平次も忙しく日を送って、秤座のことは忘れるとなく忘れていると、
「親分、今日は」
大変とも何とも言わず、狐につままれたような顔をして、ノソリとやって来たのは八五郎でした。
「八か、どうした。忘れ物をしたような顔じゃないか、いつもの『大変ッ』をどこへ振り落したんだ」
平次は少しからかい気味です。
「へッ、いい面の皮で、親分の言った通り、見事に担がれましたよ」
「守随の若旦那は無事かい」
「四日間あっしと狩屋という浪人者と、店中の腕に覚えの手代たちが十何人で見張ったが、ろくな蚤にもさされやしません」