Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十五)茶碗割り
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.804 caratteri · 225 schermate
四
何としても捜し出して下され、頼む」
日頃の尊大さをかなぐり捨て、土蔵の板敷の上に、守随彦太郎両手をつくのでした。
四
その頃の物の考えようから言えば、御朱印の紛失は、若旦那殺しよりは遥かに重大な事件です。平次は何か考えたことがあるらしく、「御朱印紛失」は誰にも洩らさぬようにと厳重に主人の口止めをした上、素知らぬ顔で土蔵から出ました。
「八、お前は桜湯のお浪を見張ってくれ。少しでも怪しい素振りがあったら、構うことはねえ、縛って引立てるんだ」
「ヘエ」
飛んで行く八五郎を見送って、平次と彦太郎は元の部屋へ帰ります。
「曲者はやはり外から入ったのかな」
独り言のように呟く平次、それを聞いて、
「雨戸は鑿でコジあけ、庭にはあの通り足跡があり、裏門も木戸も外から開けてある。それに、刃物も見付からない」
支配人の藤助は細々と説明してくれます。なるほど敷居には外から打ち込んだ鑿の跡があり、庭には湿った土の上に、明らかに草履の足跡があるのですから、曲者は外から入ったに疑いはありません。庭へ出て裏口へ廻ると、お勝手寄りに井戸があります。
「若旦那が突き落された井戸というのはこれですね」