Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十五)茶碗割り
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.804 caratteri · 225 schermate
「そんな品は庭や畑に並べて置くものじゃあるまい。いずれ土蔵とか納戸とか、外からは手の届かないところにしまっておくだろう。曲者は家の者に決っているじゃないか」
平次は事もなげです。
「それが不思議で、家の中には、どう考えてもそんな無法な事をする奴はいない」
「当り前だ、俺がやりましたといった顔をする奴があったら、すぐ判るじゃないか」
「もっとも、怪しい人間は三人ある。一人は主人重兵衛の後添えで、お倉という女、――重兵衛の娘みたいな若作りだが、四十を越しているかも知れません。平常から重兵衛が骨董に凝って、せっかく若作りで綺麗がっている自分をチヤホヤしてくれないのが不足でたまらないそうで、ずいぶん豆腐屋の茶碗くらいは打ち壊し兼ねない女ですよ」
「それから」
「もう一人は二番目息子の房松。こいつは骨董と商売が大嫌いで、朝から晩まで野良にばかりいる。百姓といっても巣鴨一番の金持だから、倅の房松は一生長い着物を着て暮せるわけだが、この男は口無調法で人付合いが嫌いで、親父の重兵衛にねだって少しばかりの畑を自由にさして貰い、そこに大根や芋や草花などを作って、毎日真っ黒になって働いている変り者ですよ。