Classici giapponesi con furigana
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ひだのかいだん
飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選
岡本 綺堂
Leggi 飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選 (ひだのかいだん) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 130.271 caratteri · 263 schermate
巡査も驚いた。他の人々も駈集った。昨日から今日にかけて、種々の出来事が何うして斯う続発するのであろう。一同も聊か呆れた形であった。
「一体、これは何者だろう。」
「これも※(「けものへん+操のつくり」、第4水準2-80-51)に殺されたのか知ら。」
兎に角も引起して介抱すると、男には未だ息が通っていた。巡査は谷川の水を掬って飲ませると、彼は僅に眼をいたが、警官の姿を視るや俄に恐怖と狼狽の色を現わして、頻に手足を悶いていたが、何分身動きも自由ならぬ重傷である、彼は呻りながら又倒れた。
崖の上ではおういおういと呼んだ。畚は今や卸されたのである。人々は順々に乗って、瀕死の男も同じく乗せられた。塚田巡査は最後に上った。
市郎は医師の手当に因て、幸いに蘇生したので、既に麓へ舁き去られていたが、安行とお杉と※(「けものへん+操のつくり」、第4水準2-80-51)との三個の屍体は、まだ其儘に枕を駢べていた。そこへ又、此の怪しい男が朱に染みたる身を横えたのである。昔から魔所と伝えられた虎ヶ窟の前に、斯る浅ましい姿の者が四個までも列んだのを見た人々は、抑如何に感じたであろう。