Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ひだのかいだん

飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選

岡本 綺堂

Leggi 飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選 (ひだのかいだん) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 130.271 caratteri · 263 schermate

Aozora Bunko

低い穴を横に潜って奥深く進んで行くと、天井は漸くに高くなった。ここを行き過ぎると、更に広い場所へ出た。行止りのように見えて、実は狭い間道のある所であった。

「※(「けものへん+操のつくり」、第4水準2-80-51)は彼の穴から逃げたのです。」と、巡査は残念そうに云った。

「ああ、そうですか。」と云いながら、忠一は何心なく四辺を見廻したが、忽ちあッと叫んだ。

ここにも彼を驚かすものが有った。それは累々たる人間の骸骨で、規則正しく順々に積み上げてあった。年を経て全く枯れたる骨は、松明の火に映じて白く光っていた。更に仔細に検査すると、下の方に敷かれた骨は普通の人よりも稍大きい位であるが、上の方へ行くに随って骨格が漸々に縮まって、終局には殆ど小児のように小さくなった。之を見ても彼等が漸次に退化したことが證明される。忠一は自己の想像の謬らざりしことを心窃かに誇った。

「これです。御覧下さい。」

巡査の翳す松明は傍の石壁を鮮明に照した。壁は元来が比較的に平い所を、更に人間の手に因って滑かに磨かれたらしい。其の面には何さま数十行の文字らしいものが彫付けてあった。忠一は眼鏡を拭って熱心に見詰めていた。