Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ひだのかいだん

飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選

岡本 綺堂

Leggi 飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選 (ひだのかいだん) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 130.271 caratteri · 263 schermate

Aozora Bunko

と、外では又呼んだ。

「あいよ。」

お葉はお清を突き退けて、門へ出た。門にはお杉が笑いながら立っていた。

「お前さん、少し話があるから一所に来てお呉れでないか。」

「あい、行きますよ。」

お葉は弛んだ帯を結び直して、店口に有合う下駄を突ッ掛けると、お清はいよいよ危んで又抑留めた。

「お前さん、どこへ行くんだよ。」

「可いよ、うるさい人だねえ。」

「早くお出でよ。」と、外では又呼んだ。

「あい、あい。」

お杉は痩せた手をあげて差招くと、お葉は宛ら死神の迎を受けた人のように、唯ふらふらと門口へ迷い出た。お清もつづいて追って出ると、婆は徐に顧って、

「お前に用は無いよ。」

鋭い眼でじろりと睨まれて、気の弱いお清は思わず立縮んだ。其間にお杉は出て行く。お葉も後から躡いて行った。正午に近い冬の日は明るく晴れて、蒼い空には黒い鳥の一群が飛んで渡った。

お葉は酒の酔が未だ醒めぬのかも知れぬ、或は何かの夢か幻を視ているのかも知れぬ。兎にかくお杉婆の魔力に引かれたように、殆ど無意識でふらふらと歩いていた。彼女は一種の催眠術に罹った人の様であった。

町を行き尽して村境に出た。昨夜トムと※(「けものへん+操のつくり」