Classici giapponesi con furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Leggi 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 220.145 caratteri · 440 schermate
……そいで最初からの引っかかりで、柳沢の金吾が別荘を建てる世話を全部やきましたが、それ以来ズーッと黒田様の山と別荘の管理をすっかり委されることになったのです。金吾は私とは同じ村の幼な友達ですが、もともと身寄の少い男で、親父というのが若い時分から山気の多い男だったそうで。金鉱探しに夢中になって家を留守にしちゃあちこちの山を飛び歩いていて、しまいには東北の山ん中で死ぬ。残された母親が金吾とその姉の二人姉弟を育てて来たんですが、苦労つづきで亡くなってしまった後は、金吾は姉の片づいた先の百姓家に引きとられて大きくなったような身分で。まあ、一日も早く一人立ちしなくちゃならんと言うんで十八九の時分から、あちこち雇われたり日よう取り稼いで金をためては、そいつでもって、どうせ高い土地は買えはしないつうので、まだ誰もつけない落窪のはずれの山を一段二段と買い込んでは開いていたのです。ちょうどその時までに五六段は自分の土地として、ボツボツとソバなんぞ蒔いていたんでやして、そこへ黒田さんの別荘が近くに建ってその世話をまかされる、同時に、黒田先生がだんだん金吾の人がらに打ち込んで来なすって、そんなわけなら小さいながら自分の家を建てたらどうだと言うので、別荘を建てた大工をまわしてやったり――いえ、金を出してもらったりはしなかったよう