Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Leggi 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 220.145 caratteri · 440 schermate

Aozora Bunko

高原の林に遠く近く鳴きかわす山鳩の声。

ヂャブ、ヂャブ、ドブリと泥田をかきまわす音。

勝介 (岩の多い小道を靴音とステッキの音をさせて近づいて来ながら)やあ、金吾君、精が出るねえ!

金吾 (泥田の中で水音をさせながら)これは、黒田先生いいあんべえでやす。

勝介 (立ちどまって見まわして)えらい所に水を引いたが何が出来るんかね?

金吾 へい。なんとかして水田にしたいと思いやして、去年からこうして――

勝介 ふむ、ここを水田にねえ? そりゃ、しかし、無理じゃないかな。

金吾 へえ、みんなそう言いやして、壮六などもしょせんそれは出来ねえ相談だからよせと言いやすけんど、とにかくやってみねえじゃわからねえと思いやして、まあ格好だけはつけてみやして。

勝介 でもここらは大体が赤土だろう?

金吾 はい、そんで、そいつを先ず何とかしようと、草をうんと踏んごみやして、壮六は三尺位は床土を仕込まねえじゃと言いますからわしは四尺仕込む気で、そいでまあ、色だけは大体こういうタンボべとみてえになりましたがさて、どんなもんでやすか。

勝介 (次第に釣込まれて熱心に)そうかね、そりゃ大変だ、どれどれ(と指に泥を附けてなめる)