Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Leggi 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 220.145 caratteri · 440 schermate

Aozora Bunko

まあまあ君も遊びがてらやって来るさ。

金吾 はい、ありがとうございます。

勝介 あれたちは、これから山へ登るんだと言っていたから今にここを通るだろう。じゃ私はチョット急ぐからね、ハハ、行きはよいよい帰りが怖いと言う奴でな、海の口まで行きは下り一方だからよいが、帰りはあの登りだからね、私の足だとマゴマゴしていると夜になってしまうからね。ハハ、じゃ。(歩き出す)

金吾 行ってござらして。

勝介 (遠ざかりつつ)こっちだったね?

金吾 はあい、そっちでやあす。

しばらく立って見送ってから、再び泥田をかきまわしはじめる音。山鳩の声……

そこへ林の奥から、四人の若い男女が歩きながら声を合せて歌う「札幌農大寮歌」グイグイ近づいてくる。足音、笑声、春子、敦子、敏行、香川の四人。

(歌)  都ぞ弥生の雲紫に

花の香漂う宴の莚

尽きせぬ奢に濃き紅や

その春 暮れては移ろう色の

(立ちどまる)

春子 (他の三人に)ほらね、チャンとここに居たでしょ?(金吾に)金吾さん、あのね――

金吾 (水の音をさせながら、頭を下げて)今日は、いいあんべえでやす。

春子 そう、いいあんべえ、ね。