Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Leggi 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 220.145 caratteri · 440 schermate

Aozora Bunko

だのに多くの貧乏な家の子弟はだ――そう、たとえば、今の金吾君でもいい、あれで僕等と同じ年頃の青年だよ、それがただ貧しく生れついたと言うだけの理由でああして泥んこになって働らくだけで本一冊読めはしない。これは君、いかになんでもあんまり不公平すぎることを僕あ――

敏行 そんな事言ってたら、僕らは一足も歩けないし、一口も食えなくなるよ。愚だと思うな。僕はそんな事平然として、こうして二度と味わえない青春時代を楽しむね。それよりも、君が特にこんな所に来てまでだな、感傷的なお嬢さん方の前で、そ言った人道論を言い出している所に、僕あほほえましきものを感ずるね。

香川 すると何か、僕は心にも無い事を言っていると君は言うのか?

敏行 まあまあ怒りたまうな、ハハ。そこに僕は君の青春を感ずると言ってるんだ。いいじゃないか実に!

香川 そいつは君、あんまり失敬な――

春子 いいじゃありませんの香川さん! もういいわ。敏さんも少し変よ。いいじゃありませんか、そんなこと。もう帰らない? すっかり寒くなって来ちゃった。あら、敦子さんと金吾さん、どこへ行っちゃったかしら?

ザーッと風の音。