Classici giapponesi con furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Leggi 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 220.145 caratteri · 440 schermate
壮六 いや、もう酒あ、いらん。……そうだったのけえ。そこまで金吾が春子さまのことをナニしてるとは――それほどまでのナンだとは実あ俺も思っていなかった。豊ちゃん、お前の気を引いたりしたなあ、俺が悪かったかんべんしてくんな。
お豊 いえさ、わびたりされちゃ、私が困るよ。そりゃ金吾さんの事をナニしたのは、はじまりは壮六さん、あんたから言われたからの事だけんど、私あツイ本気であの人を好きになっていただからなあ。又、いい人だもの。いじらしいと言うか、いえさ、あんな気心の良い人を、それほど迷わせちまった春子と言う人が面憎くて、ようし、意地でも私が金吾さんをこっちい向かせて見せずと思い込んだのだわ。向うがどんな良い女だか知らねえが、私も女ごだ、チャーンと振り変えて、見返してやらず。そう思ったの。それがね……その、喜助と一緒に金吾さんの歩いて行った足跡が、裏白な雪の上にポツポツと点々になってるのば見ててね、フラフラとついて行って見る気になってさ……喜助さんも一緒について来たの、やけに明るいお月さんでなあ。二人でトットと附いて行くと、やっぱし足跡は、あの黒田の別荘の方へつづいている、そんで、別荘のわきまで行って、そっちを見ると、別荘の窓の外の降りつもった雪の上に、どうしただか金吾さん、うつぶせにスッポリぶっ倒れている。