Classici giapponesi con furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Leggi 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 220.145 caratteri · 440 schermate
いや、俺あやっと、この人ば上野の駅でみつけてな、そいで、こっちへ一諸に逃げて連れて来る気で、切符も手に入ったども、そこへまた、えらあ空襲でな。いや、その前から、なんか空襲の時に、瓦なんか落ちてきて胸をうってな、あばら骨が折れたんじゃねえかと思う。弱っていたが、上野の山まで連れて行く間、別に何ともなかったが、林の中で寝せて、そいから、焼夷弾だとかなんかが落ちるの何のと言って――春さん恐がって俺の手にかじりつくからな、俺あ、いよいよ燃えてきたら、また引っ抱えて逃げべえと思って、飛行機の方ばっか見ていたら、その中に俺の手を握ってる手がヒョッとゆるんだので覗きこんでみたら、もう、へえ、いけなかった。……そいで俺あ、それば抱えて、一度警察に頼んどいてな、そいから横浜へ赤ン坊をおぶって飛んでって、敏子さまや敦子さまに知らせて、赤ン坊は敏子さまに渡してな、そんで敏子さんとまた引返して、形ばっかりのお葬をして、お骨は俺がこうやって貰って帰ってきた……お豊さん、いろいろ、この人のことについちゃ、ご心配をかけやした。
お豊 金吾さん、そんな――(声がふるえている)
お仙 お母ちゃん、どうしてそんなにふるえるの?