Classici giapponesi con furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Leggi 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 220.145 caratteri · 440 schermate
遠くでボーッと汽車の汽笛。そして喘ぎのぼる列車の響。
……「ああ汽車が来たようだ。そいじゃ金太郎君、ここで失敬します」と私が言うと「ああ、そいじゃどうかお大事に」と金太郎君は小道の角で立ちどまりました。ジョンの姿が見えないので、どうしたのかと思っていると、その時、今立去って来た黒田の別荘跡の方角から、ジョンが鳴くような声がして来ました。
「はは、ジョンの奴は、どうしたんでやすか、オヤジが死んでから、時々あの墓場のわきへ行っちゃ遠吠えをやらかす癖が附いちゃって――あれがそうでやす」金太郎君はそう言って寂しく笑いました。
その犬の乾いた、引きのばした遠吠の声。
……私はしばらくそれを聞いていました。
(列車の響近づき、汽笛の音がジョンの声をかき消すようにボーウ、ボーウと高原一帯に遠くこだまして鳴りひびく、大の遠吠。更に汽笛。)……やがて、私は、金太郎君に別れを告げて、既に薄暗くなった秋草の小道を駅の方へ急ぎました。
音楽