Classici giapponesi con furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Leggi 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 220.145 caratteri · 440 schermate
鼻の穴を開いて
臭いをかいでいるのです
「ほらね、やっぱりだ」
朝のそよ風に乗って
腐ったような、えぐいような、ねばりつくような
いやないやな臭いが流れて来る
昇さんはゲッソリした顔をして
「おやじも、いいかげんにしてくれるといいけどね」
「どうして、しかし小父さんは
そんなに木魚の音が嫌いなのかしら?」
「木魚の音などに関係ないと言うんだ
花作りが一日に一度肥料の加減をしらべるのは
くらしのつとめだからと言うけどね
それは口実さ
朝っぱらからコヤシだめをあんなに掻きまわして
こんなにひどい臭いをさせなくても
肥料のかげんは調べられるさ
そうじゃないさ、おやじは
小父さんの木魚の音がすると
ムカムカとガマンができなくなるんだ
あんだけほかのことでは静かな人間が
どうしてあんなに気ちがいじみてしまうんだろ?」
「ホントにそうよ
内のお父さんだって、ほかのことでは
そんなにわからない人では無いのよ
それがお宅のこととなると
どうしてあんなに直ぐにカッとなるんでしょ?
オトナはみんな頭がおかしいんじゃないかしら?」
「そうだね、とにかく馬鹿だ、みんな」
昇さんがそう言った時に廊下に足音がして
「なにが馬鹿だね?」