Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Leggi 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 220.145 caratteri · 440 schermate

Aozora Bunko

のぞいて見ようと思ったが、いくらなんでも出来なかった

そしてその晩はそのまま戻ったが

ハナから知らねばなんでもなかったのが

なまじすこしばかり知ったために、よそうと思っても思いきれぬ

しばらく経ってアパートの管理人に会って遠まわしに聞いて見ると

「五号の田川さんというのは、そうですねえ

何をなさる方だか、よくは知らないが、まあ顔役といったような方ですかな

今、刑務所に入っています

なにチョッとしたサギかなんかやったと言いますがね

奥さんはもと新橋へんの小料理屋に出ていた人で

現在は一人で暮して田川さんの帰りを待っていると言うわけだが

男の客がよく来ますよ

きまって来る人が三人ばかり居る様子で、

とにかく、まあ、うまくやっているんじゃないですかね

へへへ、そのへんの事は、よく知りません」

ゲスな中老人の口のはたのせせら笑いで

女の暮しの正体はいっぺんにわかった。

しかし、そんな女の所へ山田教授ともある人がなぜに来るのだろう?

妙に知りたい。嫉妬のようなものが私の内に起きた

完全に自分の手に握っていて

どこの隅まで知りつくしていると思っていたお前さんが

私の知らない所で、私の知らない事をしている