Classici giapponesi con furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 340.187 caratteri · 666 schermate
それのみではない。ゆすり騙りとあらゆる悪事を重ねて、かれら仲間においても、なんと申すか、ま、大姐御である。それはそれとして、このお藤は、先年来十里四方お構いに相成りおるはずなのが、目下江戸府内に潜入しておる形跡があると申すではないか」
いつものことだが、主君越前守の下賤に通ずる徹眼、その強記にいまさらのごとくおどろいた大作、恐縮して顔を伏せたまま、
「おそれながら例によって墓参を名とし、ひそかにはいりこみおるものかと存ぜられまする」
「さよう。まずそこらであろう……が、お藤が江戸におるとすれば、このたび喜左衛門店のお艶なる者が誘拐されたこととなんらの関係が全然ないとは思えぬ。ま、これは、ほんのわしのかんにすぎんが、今までもお藤には婦女をかどわかした罪条が数々ある。してみれば、わしのこの勘考も当たらずといえども遠からぬところであろう。な、そち、そう思わぬか」
「お言葉ごもっともにござりまする。なれど、同心をはじめ江戸じゅうの御用の者ども、何を申すにもただいまはあの辻斬りの件に狂奔しておりまして――」
大作がこう申しあげて顔色をうかがうと、前面の庭面を見つめてふっと片手をあげた大岡越前、事もなげに大作を振り返って、