Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ほうがんさぶろうのしょうたい
判官三郎の正体
野村 胡堂
Leggi 判官三郎の正体 (ほうがんさぶろうのしょうたい) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.587 caratteri · 25 schermate
三
「アッ、又!」
仏蘭西製の高価な茶碗は、男爵令嬢の落付きを失わせるに充分でした。やがて、冷たい目と、厳しい言葉が降りそそぐ中に、若い女中は、熟れたトマトのような両手で、涙の顔を覆いました。
三
「あの娘は全く野蛮人だよ」
唐船男爵はいくらか落付きを取り返して、二度目に入ったコーヒーを啜りながら、こう申します。
「日本にあんな人間が住んで居るのは珍らしいネ、いくら山出しにしても、凡そ程度のあるもんだが、礼儀や作法は勿論のこと、文化生活に必要な知識というものは、一つも持って居ない。教育が行渡ったといっても、まだなかなか安心は出来ないよ、私は次の国会に、教育について文部大臣に質問しようと思って居る」
「が、一寸可愛らしい娘じゃありませんか」
ツイ口を滑らして、宮尾敬一郎は首を縮めました。美しい英子姫の瞳が、非難するともなく、自分の方を凄と見詰めて居るのです。
「マア宮尾さん。男の方はどうしてあんな無智な娘を好くでしょう?」
「イエなに」
「私にはどうしても解らない、不作法で横着で、野蛮で、そりゃ大変な娘よ……そうそうあの娘は、深山さんが御郷里の方から伴れて来て下すった娘でしたネ、あまり悪く言ってはすまないワ」