Classici giapponesi con furigana
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けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
Leggi 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.479 caratteri · 394 schermate
それはそうとこんな山中に、どうしてこんな美しい娘が、猿などと一緒に遊んでいるのだろう? 衣裳はといえば大振り袖、べに色勝った友禅縮緬。ううむ、帯は京物だな」まじまじ見守ったものである。
若いさむらいに見守られても、君尾はいっこう恥ずかしがらなかった。野原を吹く夏の風! そういったような性質で、ものにかかわろうとしないからである。とはいえいかにも江戸っ児らしい、洗い上げたりりしい若武士が、うっとりしたようなキョトンとしたような、やや道化た眼つきをして、いつまでもマジマジと見ているので、とうとう明るく吹き出してしまった。
「ホッ、ホッ、ホッ、ホッ、おさむらい様、お珍しそうでございますことね、でもお気の毒でございますわ。秋祭りにはまだ間があり、夏祭りは過ぎてしまいました。当分妾の顔の中を、だしは通りはいたしますまい。ホッ、ホッ、ホッ、ホッ、おあいにくさま!」いいたいことをいってしまった。
「や、これは、お手きびしいことで」しかし広太郎も吹き出してしまった。「アッ、ハッ、ハッ、ハッ、面白いことをおっしゃる。だが無作法はお許しを願い、どうぞもう少しお見せくだされ」