Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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けんきょうじゅなん

剣侠受難

国枝 史郎

Leggi 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.479 caratteri · 394 schermate

Aozora Bunko

……そのお町だが、どこにいるのかしら? たしかにこちらへ来た筈だが」

「助けてくださいヨー」と女の悲鳴、にわかに横へそれてしまった。

「あッはん、さようか、それましたね。それがよろしい。正当だ。あんなに悲鳴をあげられては、里へ連れては行かれないからなあ。そこで深山の奥へ行き、ご婚礼ということになる。だがおれには疑問だよ。どうしていったい女というものは、退治られるまでは騒ぐんだろう? 思うにあいつは商法だね。あんなにもいやがったこの妾を、あなたは退治たんじゃアありませんか、大事におしなさいよ! 大事におしなさいよ! 高く売ろうッていうんだね」

ノッシノッシ歩きだした。

と、今度は行く手から、チャリーンと太刀音が聞こえてきた。

「今夜はよくよく変な晩だ」島原城之介突っ立ってしまった。

「馬に女に刀ときた。いくらおれだって気味が悪いよ。ふけろふけろ、ふけてしまえ」木の間をくぐって立ち去った。

またもやチャリーンと太刀の音! バタバタバタと走る音! しだいにこっちへ近づいて来る。

と、一人の若武士、ヨロメキヨロメキ現われた。追いすがった五人の武士、グルグルと若ざむらいを引っ包んだ。