Classici giapponesi con furigana
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けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
Leggi 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.479 caratteri · 394 schermate
貴族の御曹司に相違ない。
「ははあ、なんにもほしくない?」ちょっと老人は不思議そうにした。「うむ、賊ではなさそうだな」
「ヤクザ者ではございますが、コソコソ泥棒ではございません」忠三ヒョコリと辞儀をした。
「では何ゆえここへ忍び込んだ?」
「さようでございますね。ついうかうか……」
「ここをどこだと思っているな?」
「とんと存じませんでございます」
「このお方をご存知かな?」少年武士を指さした。
「とんと存じませんでございます」
「尊いお方だ。ご挨拶をしな」
「へい」と忠三頭をさげた。
すると今度は少年武士がいった。
「このご老人を知っているかな?」
「とんと存じませんでございます」
「えらいお方だ。ご挨拶をしな」
「へい」と忠三お辞儀をした。
「ナニサわしは居候だ。日本の国の居候で、そうしてこの方の居候だ。……いったいなんだな、お前の身分は?」
「料理屋の亭主でございます」
「ほほう、さようか、それは結構。では唐風の料理の書、一冊そちに進ぜようかな」
「いえ、私のは南蛮流で」
「さようか、それでは役に立つまい。……どうだな、亭主。変わった話はないかな?」
「へい、どうも、これといって……」