Classici giapponesi con furigana
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けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
Leggi 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.479 caratteri · 394 schermate
不思議な傀儡師に暗示を受け、お京を取り返すそのために、やって来た袴広太郎である。
「ご免」と玄関で案内を乞うた。
ぬっと姿を現わしたのは、向こう傷のある兇相の武士。
「どなたでござる。何かご用?」
「拙者は袴広太郎。築土殿に御意得たい」
「ははあ、貴殿が袴氏で。取り次ぎましょう、暫時お待ち」気味悪く笑うと引っ込んでしまった。
「いやな奴だな、笑いおった」あたりを見廻すと庭が広く、樹木が小暗く繁っている。「場合によっては斬り合うかもしれない。立ち木の多いのは結構だ。多勢を相手に戦うには、掩護物が必要だからな」
「袴氏、いざお上がり」同じ武士が現われた。
通された部屋は薄暗く、しけるとみえて黴臭い。しばらくは誰もやって来ない。油断なくあたりを窺っていると、一つ間を置いた奥の部屋で、ボソボソ話す声がした。一つはいかにもいき苦しそうな、確かに老人の声であり、もう一つはまさしく聞き覚えのある、築土新吾の声であった。その話し声の絶えた時、前のふすまがスッと開いた。
「これはこれは袴氏。過日は参上失礼いたした。今日はようこそ参られたな。実は本日人を遣わし、ご招待いたそうと存じていました。