Classici giapponesi con furigana
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けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
Leggi 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.479 caratteri · 394 schermate
「駄目だ」と考えた広太郎、ガラリ太刀を投げ出すと大地へ坐って腕を組んでしまった。「殺そうと生かそうとままにしやがれ」覚悟のほぞをきめたのである。と見て取った正面の敵、トンと槍を地に突いたが、
「これは感心、よく見抜かれた。どうせかなわぬと思ったら、そういう態度がいさぎよい。ひどい奴になると盲滅法、飛び込んで来て怪我をする。一層の馬鹿は逃げようとする。卑怯者になるとたすけを乞う。貴殿の態度は俎上の鯉、尾鰭をたたんで静まったというもの。勇士でなければとても出来ない。……なんと方々そうではないか」
「さよう」といったのは鉄扇の武士で、つかつかと小腰をかがめた。「失礼いたした、袴氏、悪気でやった所業ではござらぬ。まずご勘弁を願うとして、拙者ことは柴田三郎兵衛。本郷三好坂に塾を構え兵学の講義をいたしおる者」
すると槍の武士が一揖した。「本郷お茶の水に道場を持つ、丸橋忠弥盛幸でござる」
するともう一人が進み出た。「最上家の浪人金井半兵衛」
続いてもう一人の武士がなのった。「浅草七軒町で槍術指南、拙者は加藤市右衛門でござる」
「拙者は奥村八左衛門。住居は本郷六丁目でござる」