Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠13

中里 介山

Leggi 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 349.705 caratteri · 678 schermate

Aozora Bunko

薩州では西郷吉之助と、益満休之助と、それから土佐の乾退助にかけ合え」

こういうふうなことを、声高で罵っているのを聞いた神尾主膳が、ブルブルと身体を慄わして、東照宮の神前に立ち、そうして我知らず刀の柄を握りしめていることをさとりました。神尾主膳は、この時勃然として怒ったのです――何を怒ったのか、何か義憤を感じでもしたのか。

刀の柄を握り締めて立った神尾主膳の心身が、酒乱以外のことで、こうも激動したのは、従来あまり見ないことでした。

九十六

久しく打絶えていた、信濃の国の白骨の温泉へ行って見ると、そこの大浴槽の一つに、たった一人で、湯あみをしている一個の小坊主を見ることができました。

「皆さん、どうして、わたしが白骨の温泉に来て、温かなお湯の中に、のんびりとこうまで安らかに、湯あみをしているようになりましたか、それを御不審のお方にお話し申せば、長いことでございますが……」

果然! これはお喋り坊主の弁信でありました。

弁信は今し、人無き浴槽の中――この浴槽は、お雪ちゃんをはじめ、北原君も、池田良斎も、その以前には、イヤなおばさんも、浅公も、その他、すべての冬籠りの客を温めたことの経歴を持つ。