Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Leggi 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 349.705 caratteri · 678 schermate
」
「いけない、いけない、そんな坊主の垢附なんぞが着られるものか」
「これもいけませんか――じゃあ、全く着るものが無い」
「無くたっていいじゃないか、誰がお前に着物を着せてくれと頼んだ」
「そりゃ、頼まれずとも、人様の裸になっているのを見るに見兼ねるのがピグミーの気性でしてね、やっぱり一走り行って来ますよ、それに越したことはござんせんから」
「どこへ行くの」
「飛騨の高山まで行って、お雪ちゃんの取ったあの小紋を取返して来て上げます」
と言ったが早いか、クルリと身を翻したピグミーは、天井の節穴へ向って飛びついたかと見ると、忽ち吸い込まれたように姿が消えてしまいました。
あとに残されたイヤなおばさん――というけれども、先程からさんざんピグミーを相手に話をしているものの、釣台の上へ裸で仰向けになったところの身体をビクとも動かさず、眼をつぶったままで、一度も開いたことはないのですが、ピグミーが行ってしまった後でも、やはり同様の姿勢でその上にいる、いるというよりは、安置されたといった方がよいでしょう。
弁信の安眠を続けていることも、最初と少しも変りがありませんが、この時、うつつの境にもの悲しい泣き声を耳にしました。