Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Leggi 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 349.705 caratteri · 678 schermate
と米友が舌を捲きました。毎日こうして弁当を運ぶのに御苦労さま一つ言いもしないくせに、今日に限ってよけいのことを言うのは天邪鬼がのり移ったのだ! と米友が舌を捲いたにかかわらず、その辺に一向御推察のない道庵先生、
「今日はな、友様、気晴らしに面白いものを見せて進ぜるから、ゆっくりしな」
「あっ!」
「何だい、そりゃ、めだかが麩をかじるように、あっ! あっ!」
道庵が、米友の迷惑がる表情の真似をしました。
「先生、今日は……」
「今日は、どうしたんだい、いつもお前に弁当を運ばせてばっかりいて気の毒だから、今日はわしがオゴるんだよ」
「先生、オゴってもらうのは有難えが、明日にしてもらうわけにはいかねえかね」
「おや、せっかく人がオゴるというのに、一日延期を申し入れるというのはどうしたもんだ」
「先生、今日はおいらの方にも少し都合があるんでね」
「お前の都合なんざあ、どうでもいいよ、こっちにはちゃんとお約束があるんだから」
「だって……」
「グズグズ言うなッ……」
道庵先生が大喝一声しました。米友が眼を円くしていると、
「まあ驚くな、実は友様、こういうわけなんだ、ついこの隣地の富士見原というところへ、こんど天下無双の武芸者が乗込んだのだよ――そいつをひとつお前をつれて、見物に行こうと、津田君と二人で、もうちゃんと打合せをして、桟敷が取っ