Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Leggi 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 349.705 caratteri · 678 schermate
この分なら、慣れさえすれば一日に二冊は間違いないと思いました。
異常な興味と勇気とをもって、それの初冊を仕上げてしまったお雪ちゃんは、その夜右の一冊を手に持って、竜之助の枕許に来て、
「先生、ほんとうによい仕事をしました、骨の折れるどころじゃありません、わたしの大好きの仕事ですから、仕事というよりは、楽しみでございますわ、まあ、ごらん下さい、これでも本屋さんは何と言うかしら」
初仕事の出来栄えを、見えない人に見てもらいたいほど、お雪ちゃんは自分の仕事を珍重しています。
「何だね、何をうつしたんだえ」
と竜之助が尋ねました。
「『妙々車』という合巻物でございます、春馬作、国貞画とありますが、まあ、わたしの書いたところをはじめから読んでお聞かせ申しましょう、なかなか面白いお話ですけれど、話にしてあげるよりも、わたしの書いた通り読んでお聞かせしましょう」
と言って、お雪ちゃんは、自分の作ったものを、自分で朗読でもして聞かせるかのような意気組みで……
「中古のころなりけん、ゑちごの国、うをぬまのこほり、八海山のふもとなる雷村といふところに度九郎とよぶかりうどありけり、そのつまは荒栲とて、ふうふともうまれつき、貪慾邪慳かぎりもなくよからぬわざのみ働く故、近きあたりの村里に誰ありて、彼等めうとに親しみむつぶものなく、ある年、冬