Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Leggi 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 349.705 caratteri · 678 schermate
通りその前の夜具の中に身をうずめて枕を高く寝込んでしまいました。
ここで、この室の内外は、以前あった通り寂然たるものにかえってしまったが、今度は、戸も表の方だけは一帯にあけ放してあるし、室内も頼まれもしない外来者が来て、相当に取片づけておいてくれたから、この分なら誰が来て見ても、血のあとなんぞに目をみはるものはありますまい。
こうして、短い日はグングンはしょられて行って、九ツ、八ツ、とうとう暮六ツが鳴ったのに、室の内外は日脚の短さ加減のほかの何者も来りおかすものはない。
とうとう日が暮れたけれども、物の気配が全く起りませんでした。こうなってみると、物は動かないが、象が変るのを如何ともすることはできません。
日のカンカン照っている時、縁に立てきった障子の紙の新しいのは、人の心を壮んにするけれども、日が全く没した時に、中に燈火の気配もなく、前に雨戸が立てきられるでもなく、白い障子紙がそのまま夜気を受けてさらされている色は、また極めて陰深のものになりました。
つまり、日中あけられない戸に凄いものが漂うとすれば、夜分隠されない障子の色はすさまじいものでなければならぬ。