Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠13

中里 介山

Leggi 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 349.705 caratteri · 678 schermate

Aozora Bunko

「今晩も、明日の晩も、コレはやって来ませんよ」

といって、図々しい女は、右の手の親指を立てて兵馬に見せました。

親指が来ようと来まいと、それは兵馬の知ったことではない。

「ねえ、宇津木様、ウチの親玉の女狩りにもたいてい呆れるじゃありませんか、きのう、市場でもってちょっと渋皮のむけた木地師の娘かなにかを見初めてしまったんですとさ、そうして、草の根を分けて、やっとその子を掘り出してからというものは、今晩から母屋の方で一生懸命、口説落しにかかっているそうですよ。ですから、こちらなんぞは当分の間、御用なしさ。見限られたもんですね」

しゃあしゃあとしてお蘭は、こんなことを兵馬に言いかけました。

「ねえ、兵馬さん、年をとると若いのがよくなるものと見えますね、いい年をしてウチの親玉なんぞは、後家たらし、女房たらしも飽きて、これからは若いところに当りをつけるんですとさ。ところで、若い方の心持はどんなものでしょう、大年増になってから若い男を好くようになるものかしら。昨日もこの町の穀屋のイヤなおばさんという人の噂が出ましてね、わたしはいやになっちまいましたね、後家さんになってから、家に置いた若いのをみんな撫斬りですってね。