Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Leggi 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 349.705 caratteri · 678 schermate
その間に当の罪人は、土壇場へ曳かれて行って馬から卸される、卸されたところに磔刑柱が寝ている。下働きと非人と人足の都合六人が、罪人を取って抑えて、これを柱へ縛りつけようというのです。
ここまではすいすいと運ばれて来たが、いよいよ非人の手で、下へ置かれた磔刑柱の上へ大の字に寝かされ、手は手、足は足で縛りつけられようとする時に、右の罪人が物を言いました。
「お願いがござります」
検視の役人が聞きとがめて、
「何事じゃ」
「このお縄を、あれにおる娘に、縛らせてやっていただきとうございますんですが……」
「何と?」
「罪ほろぼしでございますからな、あの娘に、親爺を磔刑柱に括りつけさしていただきとうございます。おころ、おころ」
罪人は、声高く呼びかけると、手持無沙汰でうろうろしていたさいぜんの尼がかけて来ました。
「おころや、お前、お父さんを縛れや」
「え?」
「お役人様にお願い申してあるからな、お父さんをそのお縄でこの柱へ縛れ」
「え?」
「かまわないから縛れ」
低能ではないが、狼狽えきっている小さな尼は、この際、父の命令の意味するところを知らず、役人に向って念を押すことも知らず、あちらを見、こちらを見ていると、罪人がまた下から言いました、