Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Leggi 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 349.705 caratteri · 678 schermate
いずれに致せ、電光朝露の人の身、今日別れて明日のことは、はかりがたなき世の中でござりまするが、御再会の期がないとは申されませぬ、では、どうぞ御機嫌よろしく……」
これだけの減らず口を叩いて、呆れが礼に来る一座を後にして、弁信は鐙小屋の神主と相伴うてこの白骨の宿を出てしまいました。
宿を出る時こそ一緒ではあったが、やがて当然、二人の目的地は違います。すなわち鐙小屋の神主は硫黄岳、焼ヶ岳の鳴動の実地調査のために北へ一向きに――弁信はとりあえず飛騨の平湯を指して、西へ向ってひとり行かねばなりません。
二人が出立したけれど、山の鳴動と、雲煙と、降灰とのほとんど咫尺を弁ぜぬ色は変りません。神主はああ言ってわが物顔に天変地異の安全を保証顔に説き立てるけれども、要するに人間の智力ではないか――白骨谷に残る一団は、二人が去ってみると、また不安の念の襲い来るのを如何ともすることができません。まして気休めにしろ、こういう保証も、安心も、与える者のない平湯の温泉場の人心の動揺といっては思いやられるばかりであります。
五十三
これより先、代官屋敷からの二梃の駕籠は、郡上街道を南にと言われたはずなのに、益田街道を一散に走りました。