Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠13

中里 介山

Leggi 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 349.705 caratteri · 678 schermate

Aozora Bunko

「もう、よして下さい、先生、わたしもほんとうは、そんな気がしてならないことがあるんですけれども、誰にも言わないでいるんです」

「ははあ、それを言ってごらんなさい」

「いやです、ほんとうにいやな先生、今まで火事で忘れていたのに」

「それを思い出すようにしたのは」

「やっぱり、わたしが言い出さなければよかったのに」

「それが、つまり、イヤなおばさんの祟りというやつかも知れぬ。実はな、昨晩も……」

「もう御免下さい、あなたから昨晩……とおっしゃられると、水をかけられたようにゾッとして、そのあとから幽霊が出そうでなりません、そうでなくても、わたしはあのおばさんについて、誰にも話せないことを見ているのですから」

「誰にも話せないというて、話さないでいるからいけない。言ってごらんなさい、イヤな思いが晴れるかも知れない。実は昨晩、寝ていると、あのおばさんが向うの川原から来て、この船をゆすぶって行ったよ」

「え!」

お雪ちゃんが面の色を変えた時に、久助さんが帰って来ました。

三十四

久助さんが、なお何かと手土産ようのものをブラ下げて帰って来ての話に、こんなことがありました、