Classici giapponesi con furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Leggi 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 150.254 caratteri · 300 schermate
」
「うん、そうにちがいない。屋根のほかに逃げる場所はないからね。」
「四方をかこまれているんだから、屋根へのぼったって、逃げられるわけはない。いったい、あいつは、どうするつもりなんだろう。」
中村警部が、ふしぎそうにいいます。
「あいては魔法つかいだ。どんな手があるかもしれない。ともかく屋根の上を、見はるひつようがあるね。それには、ふつうの電灯なんかでは、暗くてよく見えないだろう。消防自動車を呼ぶんだね。そうすれば、探照灯もあるし、長い自動ばしごもある。それがいちばんいいよ。」
「うん、それがよさそうだね。じゃ、ぼくが消防署へ電話をかけることにしよう。」
中村警部はそういって、あたふたと階下へおりていきました。
いっぽう、庭のほうでは、警官たちが、階下の部屋の電灯にコードをつぎたして、庭から大屋根を照らし、みんなで、そこをながめていました。
「アッ、黒いものが動いた。たしかに、あいつだよ。」
「うん、屋根の上にひらべったくなっているけれども、ボーッと黒く見えるね。あれが四十面相にちがいない。警部さんに、報告しよう。」
そういって、ひとりの警官が、西洋館へとびこんでいくのでした。