Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きめんじょうのひみつ

奇面城の秘密/夜光人間

江戸川 乱歩

Leggi 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 150.254 caratteri · 300 schermate

Aozora Bunko

顔をうす黒くぬっていますが、あのぱっちりした、りこうそうな目は、たしか小林少年の目です。

このへんで、もうほんとうのことを書いてしまいましょう。これは小林少年なのです。小林君はさっき赤森さんのうちで、明智探偵に、「きみは、さきに帰れ。」といわれて、外へ出ましたが、こんなことをいわれたのは、はじめてなので、なんだか、へんだと思いました。

そこで、公衆電話から、明智探偵事務所へ電話をかけて、るす番をしているマユミさんにたずねてみますと、明智探偵から、今夜八時三十分に東京駅につくという電報が、きていることがわかりました。

いよいよ、おかしいではありませんか。八時三十分につく明智探偵が、それよりずっとはやく、赤森さんのうちに、あらわれたのです。

そこで小林君は、この明智探偵は、にせものかもしれないと考えました。顔も声も、そっくりですが、そういう変装の名人がないとはいえません。これまでにも、いろいろな事件で、にせ明智があらわれたことは、たびたびあるのです。

小林君は、タクシーをひろって事務所に帰り、おおいそぎでこじき少年に変装をすると、こんどは、いつもつかうハイヤーをたのんで、赤森さんのうちの近くまでひきかえし、自動車は大通りに待たせておいて、赤森邸の門の前の電柱のかげにかくれていたのです。