Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きめんじょうのひみつ

奇面城の秘密/夜光人間

江戸川 乱歩

Leggi 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 150.254 caratteri · 300 schermate

Aozora Bunko

」

中村警部が、きみよさそうにいいました。

「エッ、四十面相? ……遠藤平吉?」

黒シャツの怪人は、ぼんやりした顔でふしぎそうにつぶやきました。

なんだかへんです。小林少年は、はやくも、それに気づいて、明智探偵のひざをつっつきました。そして、

「あいつ、どっか、顔がちがいますよ。ヘリコプターに乗っていたやつと、顔がちがってますよ。」とささやくのでした。

中村警部は、いまはじめて、近くで顔を見るのですから、そこまでは気がつきません。

「おい、遠藤、はっきり返事をしないか。きみは四十面相と名のる男だね。」

はげしくどなりつけますと、男は、きょとんとして、

「エッ、とんでもない。あっしゃ、そんなものじゃありませんよ。ひどいめにあったんです。日比谷の林の中で、三人の男につかまって、こんなものを着せられちまったんです。そして、むりやり、広っぱの人ごみの中へつれこまれ、おまわりさんの前へ、つき出されたんです。なにがなんだか、さっぱりわけがわかりませんや。」

黒シャツの男は、ふへいらしく、つぶやくのでした。

なんだか、ようすがおかしいのです。口のききかたも、四十面相とはまるでちがっています。