Classici giapponesi con furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Leggi 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 150.254 caratteri · 300 schermate
からだをまるめて、長いあいだ、じっとしていることなんか、へいきなのです。
穴をあけたおかげで、息はらくにできます。また、その穴から、そとの物音も聞こえるので、たいへん便利です。
するとまもなく、しずかにドアのひらく音がして、なにものかが、しのび足で部屋の中へはいってきました。
そして、かすかな足音が、すぐそばに近づいたかとおもうと、ポケット小僧のからだが、ぐらッとひっくりかえりました。だれかが、かばんを持ちあげたのです。
「おっそろしく、重いかばんだな。」
そんなひとりごとが聞こえました。ポケット小僧は、うたがわれやしないかと、びくびくしていましたが、それは四十面相の部下のものらしく、かばんの中に、なにがはいっているかもよく知らないのでしょう。べつにうたがいもせず、そのまま、えっちら、おっちら、かばんをどこかへはこんでいきます。
やがて、建物のそとへでたようです。五十いくつのきりの穴から、つめたい風が、はいってきました。
そして、また五分ほども歩いたと思うころ、
「おい、持ってきたよ。あけてくんな。」
というささやき声がして、なにかドアのひらくような音が聞こえ、かばんは、ふわッと宙に浮いて、どっかりと下におろされました。