Classici giapponesi con furigana
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たんていやわ
探偵夜話
岡本 綺堂
Leggi 探偵夜話 (たんていやわ) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 140.363 caratteri · 277 schermate
葉書と封書と両方で五通ありますから。」
こんなことを言っている間、女の児はやはり黙ってじっと我々を見つめていました。じいやはそれに気がついて、急にその児の方に向き直りました。
「それ、お客様がおいでだから、もう帰れ、帰れ。山女はきょうも要らねえ。さあ、真っ直ぐに帰るんだぞ。奥の方へ行ってうろうろするんじゃねえぞ。いいか。」
女の児はなんにもいわずに素直に出てゆくと、じいやは門口へ出て、そのうしろ姿をちょっと見送って、又すぐに内へはいって来ました。
「今度は突然に出ましていろいろ御厄介になります。」と、わたくしはお土産のしるしに幾らかのお金をつつんでじいやにやりました。
「こりゃどうも恐れ入ります。」
びっくりしたような顔をしてお礼をするのを見ても、このじいやの朴訥なことが察せられます。わたくしは思わずそこにある枯枝のひと束に腰をおろして、打ち解けてじいやに話しかけました。
「あの児はどこの児です。」
「どこの児だか判りませんよ。」と、じいやは苦笑いをしていました。「どこかに親も兄弟もあるんでしょうが、なにしろあんな人間でございますからね。」
「やっぱり山窩とかいうんですか。