Classici giapponesi con furigana
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たんていやわ
探偵夜話
岡本 綺堂
Leggi 探偵夜話 (たんていやわ) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 140.363 caratteri · 277 schermate
「やっぱりわたしの想像があたっていたらしい。」と、父は母にささやいた。
空き地の草原へ穴を掘りに来た者は、おそらく権七とおいねであったろう。父が想像した通り、かれらは何かの埋蔵物を掘り出すために、幾たびか忍んで来たらしい。権七は女房を殺して、どこにか姿を隠していながらも、やはりかの埋めたるものに未練があって、風雨の夜を幸いに又もや忍び込んで来て、今度は崖の下を掘っていたらしいことは、かれの手にしていた鍬によって知られる。しかも風雨はかれに幸いせずして、かえって崖の土をかれの上に押し落としたのであった。
これらの状況から推察すると、かれらは遂に求むるものを掘り出し得なかったらしい。それが金銀であるか、その他の貴重品であるか、勿論わからない。父はかれらに代って、それを探してみようとも思わなかった。
明治十年――今から振り返ると、やがて五十年の昔である。あの辺の地形もまったく変わって、今では一面の人家つづきとなった。権七夫婦が求めていた掘り出し物も、結局この世にあらわれずに終るらしい。
大正十四年九月作「写真報知」
狸の皮
N君は語る。
「信越線の或る停車場に降りると、細かい雪がちらりちらりと舞うように落ちて来た。