Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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たんていやわ

探偵夜話

岡本 綺堂

Leggi 探偵夜話 (たんていやわ) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 140.363 caratteri · 277 schermate

Aozora Bunko

」と、お文さんは顔をしかめながら話した。

「しかしお島さんは何にも知らないんだろう。」と、僕はまた空とぼけた。「お客が夜遅く帰って来たから、戸をあけてやっただけのことだろう。」

「どうもそうじゃないらしいんですよ。だって、水沢さんはびしょ濡れになって帰って来て、おまけに何だかぼうとしているのを、誰にも知らせないで、そっと連れ込んで寝かしてやったんですもの。」

お文さんは更にこんなことを話した。水沢さんはここへ来る前に、ひと月ほども近所の町に逗留していて、殺された芸妓とは深い馴染みになっていたらしい。そうして、両方が心中でも仕かねないほどに登りつめて来たので、芸妓の抱え主の方でもだんだん警戒するようになった。それらの事情から水沢はそこを立ち退いてこの町へ来て、おとといの晩もわざわざ雛子を呼びよせたのである。雛子もその晩は抱え主の家へ一旦帰ったが、きのうの午頃に又ふらりと家を出たままで、夜になっても帰らないので、抱え主も心配して心あたりを探していたところであった。

「そういうわけがあるんですもの、まず第一に水沢さんに疑いのかかるのも無理はありませんわ。おまけに水沢さんはその時刻に丁度どこへか行っていたんですもの。