Classici giapponesi con furigana
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「しなゆうき」
支那游記
Leggi 支那游記 (「しなゆうき」) di Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 51.859 caratteri · 105 schermate
その内に私はアニセットの祟りか、喉が渇いてたまらなくなった。
「おい、何か飲む所はないかな。僕は莫迦に喉が渇くんだが。」
「すぐ其処にカッフェが一軒ある。もう少しの辛抱だ。」
五分の後我々両人は、冷たい曹達を飲みながら、小さな卓子に坐っていた。
このカッフェはパリジァンなぞより、余程下等な所らしい。桃色に塗った壁の側には、髪を分けた支那の少年が、大きなピアノを叩いている。それからカッフェのまん中には、英吉利の水兵が三四人、頬紅の濃い女たちを相手に、だらしのない舞蹈を続けている。最後に入口の硝子戸の側には、薔薇の花を売る支那の婆さんが、私に不要を食わされた後、ぼんやり舞蹈を眺めている。私は何だか画入新聞の挿画でも見るような心もちになった。画の題は勿論「上海」である。
其処へ外から五六人、同じような水兵仲間が、一時にどやどやはいって来た。この時一番莫迦を見たのは、戸口に立っていた婆さんである。婆さんは酔ぱらいの水兵連が、乱暴に戸を押し開ける途端、腕にかけた籠を落してしまった。しかも当の水兵連は、そんな事にかまう所じゃない。もう踊っていた連中と一しょに、気違いのようにとち狂っている。