Classici giapponesi con furigana
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しんぺんちゅうしんぐら
新編忠臣蔵
吉川 英治
Leggi 新編忠臣蔵 (しんぺんちゅうしんぐら) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 337.181 caratteri · 676 schermate
その次には、やがて来る「死」に対して、毎晩、深刻に考えることが、習慣のように襲って来た。若い者ほど、烈しくそれを考え、烈しく疲れて眠ったように見える。老人のほうは、執着の薄いわりに、眠りも深くとれないで、毎夜毎夜、今日迄の自分の通って来た生涯を、楽しい絵本でも繰るように憶い出し、咳声がやむと共に、呼吸も寝んだ。
然し――程経つと、もう眠りを妨げて考えつめる程の問題は何も頭になくなってしまった。「死」――というものが、白い紙でも見るように、当り前の観念になって、それからは一様に、すやすやと寝息の揃うのが早くなったようである。そして、各※(二の字点、1-2-22)の枕元を囲んでいる小屏風の一つ一つの中へ、故郷の母や、兄弟や、子や、又他の三藩に預けられている同志などを思いに抱いて、朝の光のさすまで、魂は心ゆくまで楽しんで醒めなかった。
まだ・まだ・まだ
雀が啼く。――朝の光が霜に刎ねる。
(ああ、俺はまだ生きている)
太陽のかがやきを見ると、誰もそう思うらしい。眉に、感慨がただよう。
みな夢を、話す者は一人もなかった。
(今年も暮れる)
そういう顔の者と、又、