Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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はたもとたいくつおとこ

旗本退屈男

佐々木 味津三

Leggi 旗本退屈男 (はたもとたいくつおとこ) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 240.656 caratteri · 478 schermate

Aozora Bunko

十一人が十一人、人妻までも捕りあげて屋敷の広間に監禁した上、なおそれでも喰いあきぬと見えて、この次は何兵衛の娘、その次は何太郎の家内と、御領内残らずの女共の中から縹緻よしばかりをえりすぐって、次から次へと目星をつけているゆえ、領民共とて、人の子じゃ、腹立てるのは当り前でおじゃりますわい。それゆえ、つまり――」

「一揆の談合をこの境内でしたと申さるるか」

「左様々々。ひと口に申さばまだ談合中じゃが、相談うけたのが、何をかくそうこのわしなのじゃ。同じ御領内に鎮守の御社を預かって、御家繁昌御家安泰を御祈願すべき神主が、由々敷一揆の相談うけたときかばさぞかし御不審でおじゃろうが、拙者、ちと変り者でな。神にお仕え申すこの職は、親代々の譲りものゆえ嫌いではおじゃりませぬが、それより好物はこの本じゃ。それから骨じゃ。別して医の道は大の好物ゆえ、御領内みなの衆にあれやこれやと医療を授けているうちに、何かと相談を持ち込むようになったのじゃ。それゆえ、一揆起すについても先ずわしに計ってと、あの通り大挙して参ったところを、御領主方でも知ったと見える。先程のあの鳥刺しめ、まさしく大和田十郎次どのから秘密の言い付けうけて参った者に相違ござらぬが、あやつめが四たび五たびとしつこく隙見して、何か嗅ぎ出そうと不埓な振舞いに及んだゆえ、脅しつけよ