Classici giapponesi con furigana
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きゅうしゅじん
旧主人・芽生
島崎 藤村
Leggi 旧主人・芽生 (きゅうしゅじん) di 島崎 藤村 (しまざきとうそん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 149.813 caratteri · 302 schermate
土地の者の競馬好と来ては――そりゃあ、もうこの手合が酒好なと同じように。
こういう土地柄ですから、女がどんな労働をしているか、大凡(おおよそ)の想像はつきましょう。男を助けて外で甲斐々々(かいがい)しく働く時の風俗は、股引(ももひき)、脚絆(はばき)で、盲目縞(めくらじま)の手甲(てっこう)を着(は)めます。冠(かぶ)りものは編笠です。娘も美しいと言いたいが、さて強いと言った方が至当で、健(すこやか)な活々(いきいき)とした容貌(おもざし)のものが多い。
海の口村が産馬地(うまどこ)という証拠には、一頭や二頭の家養をしないものは無いのでも知れましょう。
何がこの手合の財産かなら、無論、馬です。
清仏(しんふつ)戦争の後、仏蘭西(フランス)兵の用いた軍馬は吾陸軍省の手で買取られて、海を越して渡って来ました。その中の十三頭が種馬として信州へ移されたのです。気象勇健な「アルゼリイ」種の馬匹(ばひつ)が南佐久の奥へ入りましたのは、この時のことで。今日一口に雑種と称えているのは、専(おも)にこの「アルゼリイ」種を指したものです。その後、亜米利加(アメリカ)産の浅間号という名高い種馬も入込みました。