Classici giapponesi con furigana
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ほんじょみぞれがし
本所霙河岸
山本 周五郎
Leggi 本所霙河岸 (ほんじょみぞれがし) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.115 caratteri · 24 schermate
「これから拙者の訊ねることに正直な返辞をしろ、嘘や隠しがあると斬るぞ、いいか! 正直にはっきり云うんだぞ」
「へ、へえ」
「去年の冬、霙河岸の西脇道場から火事が出た、道場の主人西脇先生は焼死をなすった、しかしその死躰には不審なことがあった、肩から胸へかけて刀傷が……動くな!」
急に逃出そうとするやつを、
「えイッ」
後から背筋へ峰打をくれた。
「あっ、助けてくれ」
悲鳴をあげながら、斬られたと思ったのかのめって行って顛倒する。浪人は走寄って衿髪を掴むと、
「おのれ、斬捨てるぞ」
と引起した。
「わ、わ、わ、わ」
「云え! きさまはそれを見たはずだ」
「申、申します、申上げます」
銀太は生きた色もなくしゃべりだした。
「申上げますが、どうかあっしがしゃべったなんて云わねえでおくんなさい、実は先生の死骸を掘出してみると、水浸しになった蒲団の下で、着物の裾が焦げたくれえなもんでした、あっしは念仏を唱えながらこう引起したんで、すると左の肩から胸へかけて恐ろしい傷でした」
「刀傷に相違なかったのだな」
「あっしはたしかにそう見たんで、けれどもあっと思って手を離すところへ頭梁と一緒に代師範の横井先生が見えまして、――これは梁にお打たれなすったのだと、そうおっしゃってすぐまた蒲団を掛け、先生の御遺骸は自分のほうで始末をするからと、……頭梁