Classici giapponesi con furigana
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しょくぶつき
植物記
牧野 富太郎
Leggi 植物記 (しょくぶつき) di 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 165.848 caratteri · 327 schermate
さてこの桜の名は何んというかと言うとそれは緋寒桜と呼ぶもんだ。またあるいは寒緋桜ともいわれている。元来この桜は何処の産かと言うとこれは台湾の山に生じている者である。それがズットの昔に琉球へ渡り琉球から薩摩に来て九州南部では久しい間これを栽えていた。それ故同地にはかなり大きな樹が見られる。元来暖国の産であるからトテモ日本の北ではダメというので久しい間誰れもこれを関東地へは持って来なかった。ただ大阪辺の植木屋仲間ではこれを盆栽にしていたのでその仲間では少々知られていたから、あるいは少しは東京の植木屋でもその盆栽を持っていたかも知れないが、トテモ地栽えにする事などは思い寄ら無かった。
その木が偶然熱海へ来て見ると存外勢よく育つので、そこで同地では年々花が咲く様になった。
この桜はその学問上の名をプルヌス・カムパヌラータ(Prunus campanulata Maxim.)と称するがこの学名を附けた人は露国の植物学者のマキシモヴィッチ氏であった。ここに面白い事はその命名ならびに研究の材料が大阪の植木屋で得た者であった事ダ。その種名のカムパヌラータは「鐘形ノ」