Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ウニデスちょうりゅうのかなた

橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇

橘 外男

Leggi 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 247.361 caratteri · 483 schermate

Aozora Bunko

と少年たちから訳を聞くと、

「おう! そうか、そうか、まさか水葬の屍体じゃあるまいな」

とたちまち好奇心の虜となってしまった。

「なんだ、なんだ、葬式か!」と隣り近所の部屋からも、たちまち三、四人解剖衣の青年たちが飛び出してくる。

御苦労千万にも、十五、六の少年五、六人が、圧し潰されんばかりになって、棺桶そっくりの長方形の大函を担ぎ込んできた恰好たるや、粗忽しい人間が見たら、まったく葬式とも見えたであろう。

「この函を発見せられたる方は開函せず、ただちに最寄り官憲、または警察署へ届け出でられたし。もし独逸本国警察へ送達せらるれば、我らの感謝これにしくものなし」

これだけの文句が、函の表側と裏側とに、三段に分けて認められてあった。一番上の二行が独逸文、次の二行が英文、最後の二行が仏蘭西文であった。なるほどこれではスペイン語しか通用せぬこの辺の少年たちには、読めようはずもないことであった。

しかも子供たちが汗を拭いている頃には、解剖衣の所員たちの好奇心は、函を囲んで、白熱し切っていた。

「開けてみたとて差し支えないじゃないか! 元のとおりにちゃんと蓋さえしておけば」