Classici giapponesi con furigana
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
Leggi 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 247.361 caratteri · 483 schermate
それだからここへ来ていただいたんですわ。……ラルフ、何をしてるの? 早く、お調べといったら!」
「何? 私がこの婦人と、まんざら見知らぬ仲ではないと……?」
「そうではございませんの? まだ白ばくれておいでになりますのね、モーゲンス・ノルビーさん!」
「…………」
颯っと税関吏の顔色が変った。
「あなたは昨年の三月まで、何をしておいでになりましたの? フィリップ殿下の……スヴェン・フイリップ殿下の、家扶をしておいでになりましたでしょう? 殿下の御改革で、宮家をお離れになって、ここにおいでになる御婦人の旦那様のペーデル・ステーンセン伯爵の手で、ヴェステルバーゲン税関へお勤めになれば、わたし共まんざらあなたが、この御婦人と赤の他人の関係とは、考えませんのよ」
「…………」
その間に毒蛇の手で、歌い時計はボール函から抜き出された。
「ほうら、姐御、こいつが曲物だと、あっしの睨んだとおりでさあ! ね、裏は必ず、真鍮の共蓋になってるはずだ……と、……ほうらね、このとおり蓋がある。その蓋を開けるてえと、中には綿が一杯詰まってるはずだ……と。ほうらこれも間違いなく、そのとおりだ」