Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ウニデスちょうりゅうのかなた

橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇

橘 外男

Leggi 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 247.361 caratteri · 483 schermate

Aozora Bunko

毒蛇のいうとおり蓋を捩じあけてその綿を取り除くと、中には器械があるかと思いのほか、時計の中味は全部取り外されて、なお幾つかの綿に包んで、燦爛眼を射らんばかりのダイヤ、碧玉、紅宝石、中には一カラット、二カラット、三カラット、四、五カラットの大粒もある。……そして白金の鎖の解体されて、バラバラになったもの……。

「おう、頸飾りだ!」

「ビョルゲ夫人のものらしいぞう!」

「組み立ててみなくてはわからぬが、そうらしいぞ」

「ようし、それならば、海蛇もビョルゲ夫人の腕環も、まだみんな、伯爵邸にあるな?」

もちろん旅行鞄二個も開いてみたが、案の定これには宝石のホの字も見えぬ。

「暴れるな!」

と次長の大喝が轟いた。

「ようし犯跡は明瞭だ。エーム君、婦人に手錠をかけたまえ! ついでにあなたにも、手錠をかけさせてもらおう」

その時に深夜の暗の中に灯が輝いて、幾つかのポイントを換え換え、列車はようやく西独フレンスブルグ駅の構内へ入ってきた。マゴマゴすれば肝心の伯爵も、どこへ逃亡するかわからぬ。スグ夫人と税関吏を引き立てて伯爵邸を急襲すべく一同はここで列車を降りることにした。